【熱中症対策の落とし穴】スポーツドリンクの飲みすぎで虫歯が増えるって本当!?
- 2026年6月1日
- 医療コラム
こんにちは。
自由が丘の歯科医院 セルサスデンタルクリニック東京です。
段々と暑さを感じる日も増えてきました。
夏の飲み物といえば、熱中症対策としてスポーツドリンクや経口補水液があります。
体調管理に一役買ってくれる大変便利な飲み物ですが、実は夏場に「急に虫歯が増えてしまった…」と来院される方がいらっしゃるのをご存じでしょうか。
今回は、そんなスポーツドリンクや経口補水液とお口の健康についてのお話です。
目次
- なぜ?スポーツドリンクが虫歯や歯周病のリスクを高める理由
- これで安心!歯を守りながら熱中症を防ぐポイント
- 暑い夏、身体もお口も元気に乗り切ろう
なぜ?スポーツドリンクが虫歯や歯周病のリスクを高める理由
そもそも健康管理の為に使用する飲み物が、お口の病気のリスクを高めるとは、どういうことなんだろう?と不思議に感じる方もいるかもしれません。
まずは、なぜスポーツドリンクや経口補水液がお口の健康に悪影響を及ぼすのかをお伝えします。
「砂糖の量」
スポーツドリンクや経口補水液には、思っている以上にたくさんのお砂糖が含まれています。
例えばスポーツドリンクの場合、500mlペットボトル1本あたり20~30g前後、スティック砂糖8本分以上の糖分が含まれています。
経口補水液であっても、500mlペットボトル1本あたり約3g、スティック砂糖4本分程度の糖分が含まれています。
適正な糖分が含まれている飲料は水分吸収率が高く、熱中症対策として糖分は重要な成分なのですが、お口に残ったお砂糖は細菌のエサとなり口腔内細菌の増殖を促しますでの、虫歯や歯周病の原因菌の増殖に繋がり、虫歯や歯周病のリスクは高まります。
「酸性度(pH)」
スポーツドリンクや経口補水液は、酸性の飲み物です。この酸性という性質が、熱中症対策としては需要な要素ですが、虫歯のリスクという点ではリスクを高める要因となってしまいます。
歯の表面(エナメル質)は酸に弱く、お口の状態が酸性の間に歯は溶けていきます。スポーツドリンクや経口補水液は酸性であるため、だらだら飲むと歯が溶けやすい状態が持続し、酸蝕症という虫歯を引き起こすこともあります。
これで安心!歯を守りながら熱中症を防ぐポイント
ここまで読んでいただいた方の中には、熱中症予防に活躍する飲み物を飲みながら、お口の病気も防ぐ方法はないの?と感じた方もいらっしゃるかもしれません。
ここからは、スポーツドリンクや経口補水液を使用する際の、口腔内環境への悪影響を軽減させるポイントをいくつかお伝えしていきます。
ポイント①:チビチビ・だらだら飲まない
時間を決めて、飲むときは必要量をしっかりと飲みましょう。
お口の中に飲料が滞在する時間が長ければ長いほど、お口への悪影響は長引きます。少量をだらだら継続的に飲み続けることは悪影響となります。
スポーツドリンクや経口補水液は1回で必要量をしっかりと補給し、飲まない時間も作る、というメリハリのある飲み方が重要です。
※熱中症の症状改善が必要な場合は、飲水等を優先してください。
ポイント②:飲んだあとに「お水」をひと口飲む
スポーツドリンクや経口補水液を飲んだ後、お水やお茶で口をゆすぐ、またはお水をひと口飲むというひと工夫も有効です。
糖分不使用のお水やお茶などによって口腔内に残った糖分や酸を洗い流すことができるため、虫歯や歯周病のリスク管理に有効です。
ポイント③:状況に合わせて「お水+塩分タブレット」を活用する
激しい運動ではない日常の水分補給なら、お水やお茶など糖分不使用の水分をこまめに摂取することで熱中症対策として有効です。
必要に応じて、塩分補給目的のタブレットも一緒に取ることで、バランスの取れた熱中症対策とすることも可能です。
場面に応じて飲料を使い分けることで、熱中症対策をしながらお口の健康維持も目指すことができます。
暑い夏、身体もお口も元気に乗り切ろう
熱中症予防は命に関わる大切なことなので、スポーツドリンク・経口補水液は必要に応じて活用していただきたい飲料です。
「飲み方のコツ」を意識して、今年の夏も元気な歯をキープして健康に乗り切りましょう。
もしも夏『虫歯ができたかも?』と不安になったら、お気軽に、そして早めに歯科医院へご相談ください。
監修:阿部響子
セルサスデンタルクリニック東京
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