セラミック治療と保険の白い詰め物・被せ物
- 2026年4月13日
- 医療コラム
こんにちは。
自由が丘の歯科医院 セルサスデンタルクリニック東京です。
歯医者で虫歯の治療を受けた時
「型取りが必要な大きさの虫歯」の治療を受ける機会があるかもしれません。
型取りの後に入る詰め物や被せ物は、保険治療ですと銀歯をはじめとして、
最近ではお口の状態によって白い詰め物・被せ物も選択できるようになりました。
そこで自由診療の一つとして登場するのがセラミックの詰め物・被せ物です。
今回はそんなセラミック治療と、保険治療の白い詰め物・被せ物についてのお話です。
目次
- そもそもセラミック治療とは?
- セラミックと保険の白い詰め物・被せ物の違い
- セラミック治療のメリット/デメリット
- セラミック治療の種類
- 健康な歯を保つためにできること
そもそもセラミック治療とは?
セラミック治療とはその名の通り、歯の詰め物・被せ物の製作にセラミックを活用した治療です。
全てがセラミックで作られているものから、金属の土台にセラミックを焼き付けて作るものまで、様々な種類が存在します。
型取りに口腔内スキャナを活用できるものや、ハンドメイドで天然の歯により近い色調を再現できるものなど、ニーズに合わせたセラミックを選択することができる点も、セラミック治療の魅力の一つです。
しかし「そもそも保険治療で白いものが入るのに、わざわざセラミックにしなくても良いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、セラミックを選択するメリットはあります。
セラミックは、ただ白く美しいだけではなく、機能的にも優れた材料なのです。
セラミックと保険治療の白い詰め物・被せ物の違い
それでは保険治療の白い詰め物・被せ物とセラミック治療での詰め物・かぶせ物の違いを、具体的にいくつかご紹介します。
硬さ
セラミック治療と比較して、保険治療の白い詰め物・被せ物は柔らかい素材でできています。
そのため、セラミック治療と比較して保険治療の詰め物・被せ物は「割れやすい/すり減りやすい」ものとなります。
また、保険治療の白い詰め物・被せ物は、噛む力によって少しずつたわんだり変形したり、歯と詰め物・被せ物の間にだんだんと隙間が生じることもあります。
接着力
保険の白い詰め物・被せ物は、使用する接着剤と科学的に結合することが難しく、接着力が弱い傾向にあります。
また、セラミックの詰め物・被せ物を接着する時と、使用する接着剤が異なる場合もあります。
「硬さ」の項目でお伝えしたように、保険治療の白い詰め物・被せ物は噛む力によって変形することもあるため、その変形が原因で詰め物・被せ物が外れやすくなることもあります。
汚れのつきやすさ
セラミックは素材の特性上、食べかすやプラーク(細菌の塊)が大変つきにくく、天然の歯以上につるつるとした表面が持続します。
保険の白い詰め物・被せ物は、セラミック治療に比べると虫歯の原因となる汚れのつきやすい素材となります。
経年的な変化
セラミックは、吸水性が無いため装着後の色の変化がありません。表面に着色をすることはありますが、クリーニングで取り除くことができます。
保険の白い詰め物・被せ物は、吸水性のある素材なので変色の可能性があります。変色してしまった詰め物・被せ物は、クリーニングやホワイトニングでも白く戻すことはできません。
素材の種類
先ほどお伝えしたように、セラミック治療は様々な種類のセラミックの中からニーズに合わせて素材や製作方法の選択ができるため、機能面はもちろん審美面をより追求した詰め物・被せ物を作成することが可能です。
一方で保険治療の白い詰め物・被せ物の場合、既成の歯科用プラスチックのブロックを機械で削り出して製作するため、素材はこのプラスチックブロックのみとなります。
プラスチックブロックは単一の色調なので、天然歯のグラデーションや透明感の再現は困難です。
また、プラスチックブロックの色も、決まった色の中から選ぶ必要があるため、ご自身の歯に近い色のブロックが無い可能性もあります。
このようにセラミック治療と保険治療の白い詰め物・被せ物には様々な違いがあります。
セラミック治療のメリット/デメリット
ここまでセラミック治療と保険治療の白い詰め物・被せ物の違いをお伝えしました。
セラミック治療にはたくさんのメリットが存在しますが、もちろんデメリットもあります。
ここからは、セラミック治療のメリット/デメリットについてご紹介します。
メリット
☑虫歯になりにくい
セラミックは、保険治療の詰め物・被せ物と比較して虫歯になりにくいと言われています。
これは、素材の性質上汚れが付きにくい点と
ご自身の歯と詰め物・被せ物との段差がある場合のすり合わせという作業によって歯との境目が限りなく平坦になる点
が関係しています。
汚れが付きにくいということは、虫歯・歯周病になりにくいお口を目指すことが可能です。
☑セラミックは劣化・変色が起きにくい
セラミックは、水分を吸収しない素材になるため、変色や劣化が起きにくいです。
そのため、着色汚れは付きにくく、綺麗な状態を長く維持することができます。
☑金属アレルギーの心配がない
金属アレルギーをお持ちの場合は、セラミック治療にて虫歯の治療を行うことで口腔内の粘膜の荒れなどのアレルギー症状を予防できます。
金属アレルギーをお持ちの方でお口に銀歯が入っている場合は、歯医者で相談してみてください。
☑お口周りがキレイになる
セラミック治療は、機能面に加えて審美面を追求できる治療となりますので、素材によってご自身の歯により近い色調の詰め物・被せ物を選択できます。
お口の中の審美的な違和感を解消することで口腔内が全体として綺麗になり、お口の自信に繋がるかもしれません。
デメリット
☑保険治療に比べ費用が大きくなる
セラミック治療は自由診療であるため、保険治療に比べると、診療を受けた時の負担額が大きくなります。
セラミック治療と比較した時に、保険治療の白い詰め物・被せ物は、費用を抑えることのできる点を最大のメリットと捉える方も多くいらっしゃいます。
☑セラミックが破損することもある
先述した通り、セラミック治療には様々な種類のセラミックを使います。
もちろん治療には使われる素材なので十分な耐久性はありますが、「絶対に壊れない」というものではありません。
例えば、歯ぎしりや食いしばりの様な癖をお持ちの方は、どうしても歯が欠けやすくなるため注意が必要です。
強度の強い素材の選択、夜間のマウスピース装着や定期的なメンテナンスで持ちが変わりますので、治療の際に歯医者で相談してみましょう。
セラミック治療の種類
実は、セラミック治療には決められた内容があるわけではありません。クリニックによって扱う内容は様々です。
今回は当院で扱っている内容を中心にお話しします。
①E-max
E-maxは、天然歯に似た美しい色調と高い精度が特徴的です。
透明度や色調再現性がとても高いため、審美面の向上に大変優れています。
前歯のかぶせ物を行う際におすすめしたい素材となります。
②ジルコニア
ジルコニアは大変固い素材の為、人工ダイヤモンドと例えることもあります。
人は1日に食事の際だけでも40~60kgの力を歯にかけておりますので、歯に対し毎日大きな負担がかかっています。
ジルコニアは、その咬合力に耐える強さが最も優れた素材です。
そのため、奥歯のかぶせ物を行う際におすすめしたい素材となります。
また、歯全体を覆うタイプのかぶせ物では、ジルコニアの中にもいくつか種類があります。
そのため、前歯のかぶせ物など審美性を追求したい場合は、透明度や色調再現性の高いジルコニアを選ぶことも可能です。
③メタルボンド
メタルボンドは、金属でできた内冠のまわりにセラミックを焼き付けて作られた素材です。
オールセラミックと同様にセラミック部分は色の変化が起きず、歯垢も付着しにくいため清掃性に優れています。
内面に金属を使用しているため、金属アレルギーの方には不向きな素材となります。
健康な歯を保つためにできること
健康な歯を保つためにできることは、正しいセルフケアと定期的なメンテナンスが基本となりますが、
治療を受ける必要がある状態になった時、どのような治療を選択するかによって、その後のお口の健康に差が生じます。
保険診療と自由診療を合わせると、虫歯の治療一つをとってもたくさんの治療方法があり、選択に悩むこともあるかと思います。
それぞれの治療のメリット・デメリットを理解した上で、ご自身に合った治療方法を選択することが大切です。
お口の健康で気になることがある方は、歯科医院へご相談ください。
監修:阿部響子
セルサスデンタルクリニック東京
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