全身麻酔と鎮静法
- 2026年3月11日
- 医療コラム
こんにちは。
自由が丘の歯科医院 セルサスデンタルクリニック東京です。
当院は開院してから
「歯科治療が苦手」
「そもそも歯医者へ行くことが不安」
というようなお悩みをお持ちの方も多くいらっしゃっています。
当院では「鎮静法」という麻酔を取り扱っており、
歯科治療への苦手意識の強い方が
歯科医院へ通院するための手助けとなる手段として
鎮静法を活用しています。
ただ、歯科治療時の不安感やストレスを軽減する方法でいうと、
全身麻酔での歯科治療も1つの方法としてあげられます。
今回は、受診される方によく聞かれる鎮静法の1つである
静脈内鎮静法と全身麻酔についてお話しようと思います。
鎮静法の1つ 静脈内鎮静法
静脈内鎮静法とは、血管の静脈から鎮静薬を投与し、
治療中にうとうと眠っているような状態を誘発させる方法です。
歯医者を探している時に
「無痛治療」「睡眠治療」という言葉を見たことはありませんか?
実は、この2つは「静脈内鎮静法」
という麻酔方法をさしていることがほとんどです。
静脈内鎮静法は眠ったような状態になる方もいらっしゃいますが、
こちらの呼びかけに反応できる程度の意識はあります。
歯科治療を受けられる状態になっていただくことが目的であり
安全の確保を最優先として鎮静薬を投与しますので、治療中記憶が残る場合もあります。
静脈内鎮静法に使用するお薬に「健忘作用」があるため
治療中の事を覚えていない場合もあり記憶があいまいになりやすいので、
それを踏まえると歯科治療に対する恐怖心の強い方にむいている方法だといえます。
また、治療中の「痛み」についてですが、
静脈内鎮静法は痛みをとる方法ではありません。
当院へお越しになる方の中には
「痛み」が怖い、「局所麻酔が効かない」のが不安
といった理由から静脈内鎮静法を希望する方もいらっしゃいますが
治療中の痛みをとるのは、一般的な虫歯の治療で行う「局所麻酔」です。
そのため、鎮静法で虫歯治療などを行う際には
鎮静薬の効果が得られたことを確認した後に、
必要に応じて局所麻酔をしてから治療を行います。
全身麻酔と静脈内鎮静法の違い
一方で、全身麻酔は完全に意識をなくした状態にすることのできる麻酔方法です。
静脈内鎮静法と全身麻酔の大きな違いとして
「自発呼吸の有無」
「投与する薬の鎮痛作用の有無」
「意識の有無」
等が挙げられます。
まず「自発呼吸の有無」についてです。
静脈内鎮静法では自分自身で行う呼吸が停止することはありませんが、
全身麻酔では自発呼吸が弱まったり停止する状態であるため、
人工呼吸器を使用する必要があります。
次に「投与する薬剤の鎮痛作用の有無」についてです。
静脈内鎮静法では、点滴から投与する薬剤に
鎮痛作用(痛みを抑える作用)はありませんので、局所麻酔で痛みを抑えますが
全身麻酔では、投与する薬剤に鎮痛作用があります。
ただ、全身麻酔を行う場合でも、
身体への負担を抑えるために局所麻酔を併用する場合も多くあります。
最後に「意識の有無」についても大きな違いがあります。
静脈内鎮静法では、うとうと眠ったような状態を目指しますが、
意識はあるため治療中であっても医師からの呼びかけに反応することができます。
一方、全身麻酔では完全に意識をなくした状態にするため、
治療中の呼びかけに反応することはできません。
また、静脈内鎮静法以上に、治療後しばらくはもうろうとした状態が続きます。
そのため、全身麻酔を伴う治療を日帰りで行うこともありますが、
治療内容によっては入院が必要となることもあります。
全身麻酔をご希望の方は、
当院より、全身麻酔での歯科治療を取り扱っている大学病院などへのご紹介が可能です。
もう1つの鎮静法 笑気吸入鎮静法(笑気麻酔)
ここまで読んでくださった方の中には、
「歯医者は苦手だけど、ここまでの麻酔は何か違うかな…」
などとお考えの方もおられるしれません。
それでも、
「少しでも緊張を少なくしてに治療を受けたい」
「リラックスして治療をうけられたら嬉しい」
と思われる方も多いと思います。
そんな方には、笑気吸入鎮静法を使用した治療をご提案しております。
笑気麻酔は、お鼻から笑気と呼ばれるガスを吸入することで
リラックス効果を得ることができる麻酔方法です。
歯科治療に対して不安やストレスを感じてしまう方は、
大人はもちろんのことお子様でもご利用いただけるのが特徴です。
また、点滴を行う必要が無く処置前後の行動制限も無いため、
より気軽に受けていただける鎮静方法になっています。
2種類の鎮静法でリラックス治療を目指す
今回は、2種類の鎮静法と全身麻酔について
ご紹介いたしました。
当院は今回ご紹介した中でも
「笑気吸入鎮静法」「静脈内鎮静法」
の2つを取り扱っております。
歯医者が苦手で治療に向かう勇気が出ない…とお悩みの方がいらっしゃいましたら、
是非、鎮静法での歯科治療を検討してみてください。
当院では日本歯科麻酔学会 認定医・専門医を持った歯科医師が鎮静法の対応をいたします。
鎮静法の内容で気になることはお気軽にご相談ください。
監修:阿部響子
セルサスデンタルクリニック東京
〒152-0035
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